軍事力で平和は実現できない

ruiikumi2006-10-10

 今年7月にイスラエルは「ヒズボラによるテロの撲滅」を名目に、レバノン南部に軍事侵攻いたしました。空爆と砲撃により多数のレバノン市民が死傷しました。結局さしたる成果もあがらぬままイスラエルは撤退せざるを得ませんでした。

アメリカのブッシュ政権も「テロとの戦争」を名目に、アフガニスタンイラクで戦争を始めました。3年経過しましたが、未だに両国とも治安は回復しません。イラク戦争当時レバノン大使であった天木直人さんは、日本政府にアメリカによるイラク戦争に反対するように要請し、軍事力でなく外交努力で事態の打開を進言しました。政府は聞き入れず大使職を解任されました。しかし現在のイラクの混乱状態は天木氏の予言したとうりになりました。

 先般発足した安倍内閣は「集団的自衛権」や「憲法改正」は、「テロとの闘い」には必要であるとの見解を示しました。朝鮮半島北朝鮮の核問題で緊張状態が続いていますし。イランの情勢も予断を許しません。

 北朝鮮は本当に核実験をしてしまいました。この事実がどのような政治的な結果が出るのかどうなのか。核に核で対抗することになると事態はもっとややこしくなりそうですね。対話が通じないとすれば他に方法があるのでしょうか?

 10月21日には「国際反戦デー」です。1966年に当時のベトナム戦争への反戦運動として始まりました。21日は午後2時から高新文化ホールにて天木直人さん講演会が「軍事力で平和は実現できない」を演題に開催されます。平和の意味を今一度天木さんとともに考えたいと思います。