日本人は六ヶ所村ラブソディを見るべきです

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2月23日の夕方は映画「六ヶ所村ラプソディー」を鑑賞しました。監督の鎌中ひとみさんのスピーチもありました。大変真摯な気持で映画を製作されていることがわかりました。
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 鎌中さんの話を聞きまして、大変ノーマルな感性の人だと思いました。元々はNHKのドキュメンタリー番組も制作されていたとか。1999年ごろイラクを取材し、白血病や癌で亡くなる子供たちが多いことを取材されていたとか。

 その原因が1991年の湾岸戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾にあることが取材するうちに判明したそうです。それも原子力発電の再処理工程で出る高レベル廃棄物から兵器に使用され、イラクの子供たちが被爆したということです。

 5年にわたり六ヶ所村を取材しています。反対派は村内に数名であるとか。高知同様に産業のない青森県。周辺自治体からも仕事を求め多くの人達が原子力関連施設で働いています。

 この映画の優れているのは、いわゆる「推進派」の人たちも画面に登場しています。率直に気持を吐露されています。ただ残念ながら事業主体者の日本原燃側が取材に応じていないことですね。

 「安全安全」というのであれば取材に応じ、どんな質問にも回答すべきでしょう。また施設の内部も取材させるべきですね。常に施設の門の手前で画像は終わります。米軍基地のように治外法権を感じました。中には入れないので。「無言の圧力を六ヶ所村に入ると感じる。」と鎌中さんは語りました。


 つまり原子力政策に反対したり、疑問を持っている人間は立ち入らせない。無条件に賛同する人間だけが入らせる。画面からのメッセージを感じました。

 映画では孤立して反対している人達の生活の様子も描いています。村で農薬を使用せず有機米をこしらえている人も正直に核燃料再処理施設が稼動するかもしれないとチラシに書いたら断る消費者が何人かいたとか。

 実に消費者も「身勝手」だと思いました。「中立ということは傍観と同じ。声を上げて反対しなければ賛成と同じだ」とその農家の女性はつぶやいていました。

 全国各地で上映されるようですから、関心を持つ市民はもよりの会場で鑑賞してください。 

 六ヶ所村ラプソディー上映予定
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 会場ロビーではTシャツ(反核は土佐の山間よりとプリント)や絵葉書なども販売されていました。わたしも僅かですがTシャツと絵葉書を購入させていただきました。

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 メッセージを書き込むコーナーも併設されていました。今回の自主上映の映画会は若い人たちやアート系の人達が主催して頑張っていました。

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 現在原子力発電所においては使用済み核燃料は、まもなく青森県六ヶ所村の処理施設で再処理され、高レベル放射性廃棄物が出てきます。それはは六ヶ所村で1時保管されています。

 その高レベル放射性廃棄物を一箇所に集めて埋めてしまう計画が東洋町で行われようとしています。それは東洋町長が民意を無視して文献調査に応募し、原子力発電環境保全機構が、それに応じまさに「国策を捏造」しようとしているのです。高知県民として看破できない問題です。

 トータル300人を超える市民が鑑賞したようです。実行委員会の皆さんお疲れ様でした。