2008年の重大ニュース

 自分にかかわりのあることで2008年の重大ニュースとはなんであったのか?振り返ってみたいと思います。わたしはあまり後を振り返るタイプではないし、どんどん先へ行くタイプなので「思い出」は得意ではない。それでも考えてみます。
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1)高知シティFMの番組が、8年8ヶ月目でついに終了。(11月)
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2)1年半ぶりに番組出演者・関係者交流会を実施(12月18日)
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3)ヨットで肋骨にひびが入る。(12月23日)
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4)猛暑の7月にエアコンなし生活をTBSテレビが東京から取材に。(7月17日)

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5)お墓を建立(8月31日)

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6)知事・市長と同席して高知青年会議所のフォーラム出席(9月7日)

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7)地元自主防災会で神戸市長田区鷹取町内会を訪問(8月・10月)

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8)パソコンが相次いで3台クラッシュ。(6月)
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9)地元自主防災会が防災倉庫を設置(2月)防災マップ作成(2月)炊き出し訓練実施(3月)

10)国政を担う福井照衆議院議員橋本大二郎高知県知事とラジオ番組で対談。対談内容をサイトに作成(6月から9月)

 福井照さん

 橋本大二郎さん

まだまだありますが、とりあえずはこのへんで。来年もまたよろしくお願いします。

憲法と自衛隊を考える

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 懸賞論文でゆがんだ歴史認識を披露し、今なお自説の正しさを声高に主張する田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長。田母神氏はその直前の4月、自衛隊イラク派遣を一部違憲とした名古屋高裁判決に「そんなの関係ねえ」と言い放った人でしたね。

 こういう人物が自衛隊制服組のトップにいたということは恐ろしい。政治家がしっかりしないといけない。世界大戦の敗北から自衛隊が誕生した歴史を良く学んでいただきたい。

 作家城山三郎氏は「自衛隊は人を助ける組織。人殺しの組織ではない。」と自衛隊にエールを送っていました。人命救助や災害復旧時の頼もしい活躍こそ、国民が自衛隊に払っている敬意なのです。

 石破茂元防衛相や中谷元・元防衛相などが「まともに」見えるぐらいですので、田母神氏の「異常さ」が際立っています。

 またいわゆる従来の「護憲派」と言われた人たちも考えかたを改めていただきたい。ただただ「憲法9条」を盾にして、「自衛隊憲法違反だ!」とヒステリックに叫んでいるのはいかがなものか。

 「軽軍備」で戦後日本は経済発展しました。それは米軍の駐留を恒久的に認める日米安保条約の存在があり、沖縄の巨大な米軍基地の存在を抜きに戦後日本は考えられません。そのなかでの自衛隊の存在です。

 田母神氏の発言は日米安保体制を揺るがす発言でもあります。米軍当局が彼の発言を許すとは思えませんし。不十分とは言え「戦後処理」をしてきた日本の戦後史の全否定になるからです。

 「自虐史観」の反対は「自慢史観」でしょうか。
 懸賞論文に応募した自衛官全員に「戦後日本の歴史」の再教育。日本国憲法自衛隊の意義の再教育が必要。それは政治の力できちんとやるべきでしょう。

低地には公共事業で津波待避所の建設を!

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(東洋町生見海岸に国が整備した津波整備施設)

 30年以内に襲来する南海地震。私の居住する高知市二葉町は海抜0メートル地帯。想定震度は最大の7。1メートル以上地盤沈下は確実と言われています。更に巨大地震の場合は津波の襲来も想定されています。
 二葉町では2年前に全所帯調査を行い自主防災会を結成しました。講演会や炊き出し訓練、会報の発行、震災地神戸長田区の訪問など活動をしてきました。
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 防災マップを作成する中で、1番悩んだのは地域内に自然地形の高台がなく、「浸水の恐怖」から逃れる場所がないことです。そこで町内の3階建て以上の共同住宅所有者のご理解を得て、町内会と自主防災害との3者協定を締結し、緊急時一時待避所を町内に10箇所こしらえました。

 急がれるのは公共で耐震性のある津波待避所です。住民200人程度が待避できる場所の設置が急がれます。地域に最低2箇所は必要です。その場所がなければ地震を想定した地域の避難訓練すら出来ません。

 行政の仕事は住民の命と財産を守ることです。県知事も高知市長も取り組むべく最優先課題として取り組んでいただきたい。同様の地域は高知市だけでも潮江,高須、大津地域です。

 自助・共助は構築しました。後は公助の出番です。

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香南市夜須町津波退避用階段が設置されており、役場屋上に周辺住民が待避できます。)

日本国憲法を大事にしない政治家には投票しないこと

 今日は日本国憲法の公布の日。「押し付け憲法」であろうがなんであろうが、無謀な世界大戦を引き起こし無残な敗戦国家にすれば他に選択肢はなかったはず。当時の自主憲法なるものが国民の人権を無視し、ただただ国体維持にしか気配りしないまがいものだったので、採用されなかっただけではないのでしょうか。

しかも敗戦後63年。日本は軽軍備で経済大国になりました。一方で米軍基地の存在があり、沖縄に過重な基地負担を押し付けている「もい1つの現実」があります。
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(米軍基地はどこへ移設されようが「迷惑施設」であることは沖縄の人たちが知っています。)

 よく問題になっている「憲法9条」の発案者は幣原喜重郎氏と言われており、「戦争放棄」の概念の鮮烈さはGHQ(占領軍司令部)まで驚かし、「本当にそれでいいのか?」と言わしめたとこのこです。

 その証拠は後に1950年に朝鮮戦争が勃発したときに、アメリカは日本の占領政策を転換。日本に再軍備を要請し、自衛隊をこしらえさせました。更に兵器や輸送は全部アメリカが提供するから発足したばかりの自衛隊を10万人規模で国連軍として朝鮮半島に派兵してほしいとの要請をアメリカは日本政府にしていました。

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 その要請を「憲法9条」まで活用して頑として拒絶したのが当時の吉田茂首相であったとのことです。吉田氏はGHQも警戒する保守反動思想の持ち主でしたが、今後のアジア諸国との日本との交易通商による経済発展を考慮した場合には、いくらアメリカの要請でも朝鮮に日本軍を派兵することはできない。再びアジア諸国に軍事大国日本の印象を与えてはならない。との現実意的配慮が働いたのでしょう。

 安部晋三元首相は国民生活を省みず、ひたすらこの憲法改正の策動を繰り返し、戦後日本の礎をこしらえた保守政治家の「戦後レジーム」の厚い壁の前に砕け散りました。当然でしょう。考えが浅はかだったのですから。

 解散・総選挙の時、政治家が日本国憲法をどう見ているのか。

「時代に合わない日本国憲法だから改正しないと国際化できない。」などと、軽挙妄動を言っている政治家には投票しないことです。政党は関係ありません。

 自衛隊を海外へ派兵しなくても日本の技術やノウハウでいくらでも国際貢献は出来るからです。軍事力の押し付けはアメリカのイラク戦争の破綻で「軍事力で平和は築き上げられない」ことは明白になりました。
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社民党頑張れと言いたいが・・

 いろんな政党のWEBを「見学」しました。そのなかで1番政策が「まともな」政党は意外や意外。社民党ではないかと思います。

 社民党WEB

 何故かといいますと「エネルギー政策」の転換を言っています。

 脱原発” エネルギー政策の大転換を

 海洋上の太陽光、風力発電システムはユニークで現実味があると思います。日本のエネルギー政策は2050年には原子力発電とそれをバックアップする火力発電をそれぞれ47%ずつにしようということを国策に掲げているのでおかしいと思いますね。

 参考ブログ記事「やはりおかしい日本のエネルギー政策
Enerugiseisaku


 それほどエネルギー資源を海外に依存してどうするというのでしょうか?国の安全は保てるのでしょうか?大地震への備えは大丈夫でしょうか?その点社民党の政策はええのではないでしょうか?

 また有機農業で、「石油漬け農業から脱却を」ということも主張している。これなども環境問題と食の「安全・安心」と言った観点から必要な大事な政策です。

 有機栽培農業は、井上いごっそう農園ブログを見るだけでも、大変な労力でされています。

 ただ社民党の残念なのは「市民との連携をまじめに真剣に考えない人たちが未だに多いようです。」結局労働組合の枠から出ることができない関係者が多いのです。

 「市民活動に冷たい社民党」の印象はぬぐえません。ホームぺージをみると素晴らしいとは思いますが、知りうる限りの社民党の地方組織は労組依存型で全然駄目ですね。とても残念です。

おかしいぞ高知新聞政治部

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 (写真は西やんのブログから掲載させていただきました。)

 1100人の市民がつめかけ盛況であり内容も良かった高知青年会議所主催の10月7日の「公開討論会」。何故か地元紙である高知新聞には大きく掲載されませんでした。

 翌日にべた記事が出ただけ。フォローの記事はありません。高知新聞政治部の態度はおかしいと思います。朝日や読売、毎日などの全国紙が限られたローカル枠の紙面を使って詳細に報道しているのにどうしたことでしょうか?

 参考ブログ記事 JC主催討論会への感想文

 またある政党関係者も個人ブログのなかで高知新聞政治部の姿勢に疑問を投げかけています。

 候補者討論会 マスコミの報道姿勢

 なんとも釈然としない高知新聞政治部の姿勢であると私も思います。
 
 今回の高知青年会議所は自分達が質問をこしらえ、自分達で会場を設営し、自分達で司会進行しました。なかなか立派でした。公正さもありました。1100人の参加市民も皆満足していました。

 そうすると満足していないのは高知新聞政治部だけです。自分達の政治評論よりも直接4人の国政チャレンジャーたちの声を聞いてもらいたくないからでしょうか?
 あくまで市民の政治的判断の指南役はあくまで自分達であると思い込んでいるのではないのでしょうか?

 確かに高知新聞政治部の役割は大きいとは思います。ほとんど「無視する」 ことに踏み出した理由を詮索しないといけないと思います。徹底的に詮索することが「政治とマスコミ」のあり方の見直しになり、メディア・リテラシーになると私は思います。

大盛況ー1区4人の討論会

ruiikumi2008-10-07

 10月7日(火曜)は高知青年会議所主催の討論会「未来を語る 公開討論会」(かるぽーと 午後7時より)を見学に行きました。
 激戦の高知1区の4人の立候補者予定者(橋本大二郎氏(無所属)、福井照氏(自民・現)、田村くみこ氏(民主(、春名なおあき氏(共産)がエントリーしているガチンコ選挙区であり、誰が当選してもおかしくないのですし。

 9月7日の高知青年会議所主催の「まちづくりファーラム」では私も関わりがありましたし。担当委員会の森本道義委員長と中村彰宏理事長が司会・進行されると聞いたので見学にいくことにしました。
 
 あいにくの雨でしたので自宅からは雨靴を履いて、。堀川のボートウォークを歩いてかるポートをめざしました。関心が高いようで会場は埋まっていましたね。結構なことです。

 公益青年団体である青年会議所が地域代表を目指す人たちを皆呼んで意見交換会をすることはまことに良いことです。多少おたおたしようが、そのことを企画しただけでよいのですから。

 ただうかつにも青年会議所側に「会場内での撮影許可」を頂いていませんでした。日曜日に自主防災会の神戸長田区鷹取町内会との交流事業や、昨日は高知シティFM「いますぐ実行まちづくり」の収録があったりしまして、手抜かりがありました。ブログ記者としては失格です。

 さて討論会ですが、あらかじめ青年会議所側から質問を4人に送付してありました。以下の7つの質問から5つ程度当日質問するということでした。その質問内容です。

1)最も優先する政策は何ですか(景気対策か、財政再建か、構造改革か等) 

2)消費税の増税についてどうお考えですか →財源問題についても言及

3)年金制度についてどうお考えですか

4)エネルギーや食糧を外国に頼っている現状を、将来的にどうすべきと考えているか

5)これからの高知が進むべき道について(地域間格差地方分権道州制にも触れながら)

6)中央集権、官僚政治について、改革ならば具体案について

7)それぞれ閣僚になるとすれば何大臣に就任したいか、何故か?

 まずそれぞれの自己紹介と言いたい事の5分間スピーチがありました。

田村くみこさん。「わたしは介護の仕事をしていました。今の介護保険制度はおかしい。介護で働く人も、介護を受ける人も幸福ではありません。また高知県では2人に1人しか仕事がありません。格差をなくすためには政権交代をして政治を変えないといけません。

橋本大二郎さん。「国民は溜め込み型の生活防衛をしています。少々政府が公共事業や減税をしてばら撒いても昔のように景気は良くなりません。お金を国民が安心して使えるしくみをつくらないといけない。それには国と地方のあり方を変えることです。国は世界経済に対応する施策を行い地方に口を出さない。それには国に仕組みを変えないといけません。」

春名なおあきさん。「大学生2人と高校生1人の親で大変です。子育てだけでなく若者に職がありません。あっても派遣、臨時、パートの低賃金。私は国の政治のゆがみを直します。政権を投げ出す政党に国民生活は任せられないからです。」

福井照さん。「小泉ー竹中路線で地方は虐待されてきました。麻生総理は3年で景気を回復させると言っています。公共事業で地方に投資します。お金が地方で回ります。国と県と市のパイプ役で働きます。これからは環境と水と文化の時代です。日本は高知はこれからチャンスなのです。」

 質問についての解答などは、新聞・テレビのマスコミを参考にしてください。質問で面白いなと思ったのは、最後の質問。7)ですね。「もし当選し、閣僚をやるとすればどういう大臣になりたいですか?」です。これはそれぞれ個性が出ました。

田村くみこさん。「わたしはまだ議員になってもいないし、経験もありません。介護の仕事をしてきました。厚生労働省の仕事と国民をつなげるセクションの仕事をします。大臣にはこだわりはありません。」

橋本大二郎さん。「国の形を変える。国と地方のありかたを変えないと私の構想は実現しません。やる以上は日本のトップリーダーである総理大臣です。中央主権から地方主権の国づくりをいたします。

春名なおあきさん。「後期高齢者医療制度年金問題。雇用問題などに関心があります。わたしは厚生労働大臣になります。枡添さんには引退していただきます。」

福井照さん。「失言しない国土交通大臣といいたいですが、外務大臣を希望します。日本は戦後国境問題を全然解決していません。中国とロシアもかつて戦争した国境線を長い交渉の末に確定しました。日本の外交を充実させたい。」

 参加者は約900人でした。雨の中大盛況でした。高知のマスコミ各社は全社来ていました。あるマスコミの人と隣になり聞いていました。「よい企画。JCは頑張っている」と褒めていました。

 今日は司会を俺たちの高知創造委員会の森本道義委員長がおこない、進行役を中村彰宏理事長がされていました。懸命に話していた姿勢に好感を持ちました。学者やマスコミ人に司会・進行を頼まないでよかったです。

 ただ1つ注文があります。マスコミだけでなくこの種のフォーラムは写真撮影もビデオも録音もすべて解禁にしていただきたいです。ブログで皆が紹介しあうことも大事ですので。