盛況 品川正治さん講演会

ruiikumi2006-05-14

 5月13日午後2時より高新文化ホールにて「品川正治さん講演会 憲法改悪にものもうす」という講演会が開催されました。
 今日は生憎の雨。出足が心配でした。しかもサロン金曜日メンバー皆多忙状態で、告知も十分とは言えませんでした。正直50人来れば良いかなと思いました。

 当初会場係りは椅子席を200用意していました。今日の天気で人はこないだろうといくことで、50席片付けました。ところが意外にも予想外に人が来られました。どんどん来られて最前列と前の方の席が空席があるぐらいで参加者で埋まりました。

 それで急遽50の席を再配置しました。それでも足らずに席を20追加しました。結果200人の市民が来場していただきました。そして午後2時に開演しました。
 品川さんの講演は実に平易で丁寧でわかりやすかったです。

「私は軍隊で虐めにあったことはありません。なぜなら最前線に投入されたからです。」

アメリカはイラク戦争で戦死者が3000人を超えました。日中戦争の死者は5000人でした。ですので大変な数なのです。」

アメリカは戦争国家です。ですので国の最高権力が軍事優先なのです。日本は平和憲法があり軍事優先国家ではありません。小泉首相アメリカの利益は日本の利益ということを言いますが利害は全然異なるのです。」

アメリカもEU諸国も軍産共同体が政府を牛耳っています。日本はそうではありません。」

「財界の指導者が憲法改正を唱えています。それは日本に軍産複合体をつくる動きです。今の財界企業はアメリカの市場で商売をしているところが多いのです。でも今の日本経済は個人消費が6割。戦前とは経済構造が異なります。」

規制緩和ー自由化と言いますが、大企業にとっての規制緩和であり、大企業の自由化であり、本来の意味とは違います。市場原理主義と言いましても、アダムスミスの時代とは全然異なります。」

憲法改正のための国民投票があります。そこで国民が改正にノート突きつけますと今の政府は崩壊します。世界に対しての大きなメッセージになります。これは世界史的に重要な出来事になるでしょう。」

 若い頃は高知へ1ヶ月居たことがあるそうです。昔浦戸湾で関西汽船が沈没。多くの犠牲者が出ました。沈没海域近くの海岸にテントを張り、そこで保険の調査をしました。「保険会社の若手社員がそこまでやっている。」と地元新聞で報道され、保険会社の幹部が「努力したからあとは高知で遊んでこい」と言われたとか。

 それで講演会終了後、スタッフと懇親会をしました。品川正治さんは乱れることなく、紳士的な言動を崩しません。「お酒は高知と秋田で鍛えられましたので。」とのことです。

 やはり戦前の東京帝大卒の人は教養があり、知的水準も高く、しっかりした経営理念や哲学をもたれていることを改めて感じました。

 予想以上の参加者にはただただ感謝です。やはり年配者や護憲運動をされている人たちが多かったですね。課題があるとしますと若い人たちへの浸透が今回は出来ませんでした。それは今後の課題で、サイトづくりなどでトライしようと思います

 いつになるか保証は現時点ではできませんが、講演会の内容をホームページにしたいと思います。