こわもての印象の安倍首相の所信表明

 全体的に「うわついた」言葉が多く、印象に残らない演説でした。日本回帰の保守政治家を標榜する割には、カタカナ用語を多用していることは、官僚の「作文」であることがわかりますね。

 明確なのは対北朝鮮強硬外交。アメリカに追随した対テロ戦争への参戦宣言。わざわざ「集団的自衛権」など憲法違反の行為にまで言及。国民的議論の必要な「教育基本法の改正」と「憲法改正」にまで言及していました。

 しかし国民の関心ごとは、「景気対策」「年金改革」「医療改革」でありますね。将来のために消費税を上げるのかどうか。具体的な政策については「作文」程度であったようですね。

 スーツの下に鎧が見えました。はしゃいでいる政府広報に成り下がった大手メディア、テレビだけ眺めていては本性が見えてきません。
安倍氏の魂胆を「行間の間から」読み取る作業をしませんと。