惜敗した沖縄県知事選挙

ruiikumi2006-11-20

 激戦の沖縄県知事選挙は与党の仲井間候補が勝利しました。
 基地問題も大きな争点でしたが、高い失業率を背景に経済振興沖縄県民が求めた結果なのでしょう。国に依存し自立的な経済発展は望めないが、失業の解消は中央依存でもなんでも良いからすべきであるという切実な思いなのでしょう。

 でも沖縄の人たちの切実な思いは安倍内閣の閣僚には届かないと思いますね。それは高市沖縄・北方大臣の「基地建設と北部振興策はリンクしている」という高飛車発言に象徴されています。この結果「強引」に地元意向を無視して名護市に米軍基地建設がされることでしょう。

 仲井間候補も「沖縄県民の頭越しに日米協議で基地移設は反対」と稲峰知事同様の発言をされています。しかし今でも沖縄の意向はことごとく政府に無視され、押し切られて来ました。当然今後もそうなるでしょう。

 NHKの「出口調査」では僅かに糸数候補がリードしていました。本当に僅かな差であったと思います。どちらが勝ってもおかしくない選挙ではありました。
 基地建設と引き換えに、経済振興策を選択した沖縄県。しかしこれで「自立的経済発展」は遠くなりました。日本政府に依存した経済支援では永遠に沖縄は依存し続けなければならないからです。つまり基地を拒否することは出来ません。

 沖縄県物産企業連合の宮城弘岩さんは「われわれの地域経済の取引額が1000億円。まもなく1500億円規模の基地経済に並び抜きさるでしょう。」との自立的経済の芽も育ってきていたのに知事選挙の結果は残念です。