お金にならないことは映画にあらず?

ruiikumi2007-03-02

 先日世界の注目を集めた映画のアカデミー賞の授賞発表会がありました。世界の(というかアメリカ映画主体ですが)映画を選定し、受賞作を選抜するというもの。今回は日本人はノミネートされていましたが授賞はしませんでした。

 ハリウッドは「お金にならないこと」は制作しないようです。当たり前といえば当たり前。ゴア元副大統領の環境問題を扱った映画も授賞しましたが、環境ビジネスというものが考えられるからです。

 2月23日に鑑賞した鎌中ひとみ監督の「六ヶ所村ラブソディ」というドキュメンタリー映画は大変優れものでした。しかしハリウッドの基準からすればノミネートもされないでしょう。

「お金より大事なメッセージがある」という現実を直視することは出来ないのでしょう。

 娯楽産業やバラエティ番組を軽視しているのではありません。大衆に多大な影響力があるから重要視しているのです。深刻な問題を、多くの市民イ気付かせ、お笑いにする加工技術はとてつもなく、難しいと思いました。

 「生真面目すぎる」と皆引いてしまうし。広げることが難しい。