何も生み出さなかった新左翼運動

 1960年代から展開された新左翼の運動。私も大きく影響を受けましたが、結局なにも生み出さない「不毛の」運動体でした。最近ようやく40年間の「幻想」から開放されたので良くわかります。

 全共闘運動というのもその1種の運動体でしたが、これまた当事者以外はわからないしろもの。思想的には意義すらもはや見出すことも出来ませんね。
 共産党社会党の旧左翼に対するアンチな存在であることはわかりますが、それだけのもので当事者能力はまるでありません。

 現在の「格差社会」や若者が定職につけない状況にも殆ど対応できませんし。資本側の「やりたい放題」になんら対抗できない労働運動や社会運動は意味がありませんね。

 ようするに批判の対象でもなかっただけのこと。期待していた私が馬鹿なだけだった。勉強もせず社会運動に力を入れていた時代が全否定されたら拍子抜けはしますね。がっくりきます。それはプライドが崩壊したのですから。

 西ドイツでは新左翼は「緑の党」を生み出しました。日本ではそういう動きはありませんでした。「政治不信」の大きな要因の一つは新左翼思想の不毛に寄るものが大きいと思いますね。

 なにも生み出さなかったことを反省して、これから再構築しようと思います。他人任せに思想をしてはいけないからですね。