中国でもブログが対話の道具に

全人代(日本の国会)が開催されている中国。先日のNHKのニュースの特集で人口5400万人を抱えるある省の代表者はブログで市民との情報交換をしているとか。
 ある市民が賃金を払わない事業所を省長にブログで訴えた結果、改善されたそうです。省長がブログの投稿者に会い、問題を解決したそうです。

 ネットの利用者も1億人を越える中国。しかしまだまだ制約があるようで、検索エンジンでの疑惑(天安門事件と入れてもすべてエラー表示になる事実上の言論誘導)の疑惑もあるようです。

 制約があるとはいえ、共産党の省の大幹部と市民が直接対話できるということは、それは画期的なことですね。中国は政治的な自由がない国です。経済優先政策を政府が優先しているために、労働協約も不十分であり、過酷な労働や賃金未払いという「社会主義国」ではありえない事態が頻繁に起こっているようです。

 最近では毛沢東を称える社会運動も台頭しているようで、社会不安の要因にもなっえいるようです。それだけにブログがどこまでの役に立つのか注目ですね。