土佐人の革命主義の遺伝子を継承しよう

ruiikumi2007-03-22

 日本国憲法を作成した鈴木安蔵氏たちは、土佐の自由民権運動やその思想家植木枝盛の影響も受けていたといいます。良質なNHKの番組「焼け跡から生まれた日本国憲法」を見て思いました。高知の田舎もんとしては郷里の先輩達を誇りに思う。

 今その末裔である高知県民である私たちは、先祖の名に恥じない行動をしなければいけません。それは民主主義を否定し、「国策を捏造」する原子力環境保全機構を高知県から撤退に追い込む活動をしなければなりません。

 あくまで東洋町長が住民の反対、過半数の東洋町議会の「民意」、その後沸き起こった周辺市町村、徳島県の市町村や両県知事と議会の反対の意志を一切無視して、「国策」としてあくまで高レベル放射性廃棄物最終処分場をつくろうとする動きすべてに反対する必要があります。

 東洋町の住民たちは冷静です。2月27日には高レベル放射性廃棄物最終処分場に関係する住民主催の討論会があり約500人が参加されました。主催は処分場に反対する住民組織だったそうですが、原子力政策を推進する賛成の学者も招待し、反対する学者も交え真摯な討論会が開催されたと聞いています。 

 健全な民主主義に拍手

 民意を一切無視し、国策を捏造しようとしてまで原子力発電からの核のゴミを高知県東洋町に押し付けようとしています。これは政党や宗教に関係なく、国民はすべて反対すべきです。

 「原子力発電に電力の35%は依存している。核のゴミは日本のどこかで受け入れなくてはならない、」と言われる人がいます。電力を一番消費しているのは東京です。「受益者負担」の原則からすれば高レベル放射性廃棄物最終処分場は東京にこしらえるべきでしょう。

 まして東京は五輪を誘致するだけで年間1000億円も資金を拠出しています。それだけ電力を今以上に消費するのですから何故東京へ高レベル放射性廃棄物最終処分場をころらえるのが常識でしょう。電力消費が全国最低水準である高知県へもってくることは全くおかしなことですね。

 またこういわれる人もいます。

「ただ自分の地域に核のゴミをもってくるな!と反対するのは地域エゴではないか。どこかの地域がひきうけなければいけない。反対するなら原発に変わる代替エネルギーを提案すべきではないのか。」

 これももっともらしいですね。最近の学者の発表では「地球温暖化の原因は人間の化石燃料に消費の要素よりも太陽の黒点活動による」と唱える学者もいます。

 また高知県東洋町には巨大な地震をひき起こす断層があり、南海地震が30年以内に起きる確立が高い地域に安全性も処理方法も確定していない高レベル放射性廃棄物最終処分場をこしらえることは大変危険であると地震学者は警告しています。

 ですのでエネルギー政策の点でも、地震の危険性の観点からの、民主主義の原則を無視して強引に東洋町に高レベル放射性廃棄物を持ってこいて埋め込むことは出来ない相談です。