ブログで政治を変えよう

西村 今月の「けんちゃんのどこでもブログ」ですが、年度始めでもあり、また今年は「選挙の年」でもあります。そういうことで普段あまり関心のない「政治の問題」をコメントしようと思っています。

 高知シティFMの戸田健史さんにもコメントをいただきます。それで今回のテーマは「ブログで政治を変えよう!」です。4月には県議会議員選挙と市町村議会選挙という身近な選挙がありました。相変わらず投票率は良くありません。

やはり政治家がブログを作成し、市民との双方向の交流があれば相当政治のレベルは高まると思います。橋本大二郎高知県知事のブログ「だいちゃんぜよは相当な情報発信力であることを既に実証しています。
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戸田 実際に県政記者クラブの新聞記者の人も、朝一番に橋本知事のブログ「だいちゃんぜよ」をチェックすることから取材が始まるようですし。
 橋本大二郎さんの「だいちゃんぜよ」は知事ブログの先駆けですからね。

西村 プロの記者もチェックするような内容がありますから。ブログに書いてあることであとから記事になったことがいくつか実際にありましたし。
 一方国会議員はさすがに殆どホームページを作成しています。しかし秘書まかせであり、更新頻度もあいかわらず高くありません。意識改革が必要でしょう。

戸田 なにぶん国会議員もいろんな仕事をされていましてご多忙なのでしょう。他の人が知りえない大事な情報を持っておられます。公開できる情報はこまめにブログなどで公開していただきたいですね。
 当事者が言われているということはやはり説得力があります。

西村 ブログ「だいちゃんぜよhttp://daichanzeyo.cocolog-nifty.com/0403/」のなかでも出張先での出来事や、いろんな出来事をエッセーにして書いています。それは彼だけしか体験できないゾーンの話です。
 ですので写真もなく文章だけのブログですが、面白いし読み応えがあります。
是非市町村議員も、県会議員も国会議員もぜひ開設していただきたい。
 ご多忙なのは知事も同じです。是非ブログを開設いただきたいです。サポートならいつでも行きますし。政治家の人もそういう能力は必要です。
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戸田 ブログに書くことで表現力が磨かれるでしょう。もっとも橋本知事の場合は放送記者のご出身でしたし。伝達することは上手です。ですので知事ブログは説得力があります。

 ブログに書くことは街頭演説の口調では書けません。若い人を対象とするブログであれば、できるだけわかりやすく書くことが必要です。専門用語、業界用語だらけでしたら読む気力がなくなりますし。
 より多くの人たちにお届けするのであれば、政治家ブログはより平易な文章でなければなりませんね。

西村 韓国やアメリカでは政治が動く事例が実際に起こっています韓国のノ・ムヒョン大統領も「ネチズン」といわれたインターネット市民の行動と支持で誕生したのですから。

 IT社会は日本でもますます進展していますので、その波は必ず政治の分野にも波及するでしょう。日本は世界1のブロードバンド大国であると自慢はしていますが、お買い物ばかりでなく、政治の世界でもきちんとブロードバンドを活用していただきたいものです。

戸田 政治の世界ではインターネットの活用率は低いですね。日本の場合。高知県の場合はです。活用する方法はいくらでもあります。まず1つとして法律(公職選挙法)のネックは未だにありますね。
 そういう部分も変える必要ですね。選挙期間中はホームページは更新できないようになっていますね。それもあたらめるべきでしょう。総務省は。


西村 今の検索エンジンGoogle.yahoo)は、大企業のサイトも官公庁にサイト、個人のサイトやブログも平等に横並びで表示してくれるように何故かなっています。
 お金をふんだんにかけて作成した大企業のホームページと、あるいは官公庁のページとたとえば「けんちゃんの」ホームページやブログが同じページにしかも上位に並んで表記されています。

 何人か政治家の人たちに「けんちゃんのどこでもコミュニティ」に出演いただきました。
 その政治家の人の名前を入れてGoogleなどで検索しますと、「どこでもコミュニティ」のゲスト紹介での記事が「ばん」登場しています。

 政治家の人達がこしらえているホームページと一緒に同じページに表示されていますし。横並びで表示されていますし。
 政治家の人のホームページと、高知市の1市民であるけんちゃんが作成したホームページとが同格で表示されています。ですので市民は政治家のサイトとけんちゃんのサイトを見て比較が出来てしまいますね。
 そういう評価ができるのではないかと自負しています。

それだけに政治家はその海の中で発信していただきたいのです。

戸田 なにぶん検索エンジンで表示されているページは多いようですね。何分企業のサイトと個人のブログが同じ土俵で比較できる環境。まさにそれがインターネットですね。

 だからこそ難しい部分はありますが、政治家の人は是非挑戦していただきたいですね。


西村 ブログの更なる活用が政治の場でも重要にあると思います。日本ではまだまだですが、なにかのきっかけで事態が変わる気がします。
 戸田さんが若い人に対してはごちゃごちゃ書かないで平易な表現でないとといわれました。
 だけどこの政策についてはもっとくわしく述べたい。背景があるという場合には紙媒体では限界がありますね。きちんとした情報がほしい。
 情報をインターネットで検索した場合にブログであろうが、ホームページであろうが検索される。きちんと表記されることが大事です。きちんと文章が政策が書かれてありましたら、その政治家は評価さっると思います。
投票行為につながれば激変するでしょうが・・。

 政治家の信用度が格段に上がりますね。

戸田 たとえば政治家の人が自分の信条を書いたブログを開設したといしましょう。同じことを選挙広報で書こうとすればスペースは限られています。
 そのなかに細かいこと自分の思いをすべて書きつくすことは出来ませんね。

 ところがブログですと制限はありません。その分だけページを増やせばいいのですから。カテゴリー分けもして、このことはこちらとか出来ますし。
 詳細はクリックしてもらえば分類わけは可能。なぜ政治家は積極的にブログを活用しないのか不思議です。

西村 最近でサイトとブログを一番うまく活用したのはそのまんま東さんでしょう。今でも知事になってからも日記は時折自分で更新されていますね。

 たとえばテレビ局の女性記者が自宅に泊まって朝帰りしたことなども書かれています。面白いです。同居人も他にも人がいたのに週刊誌はなんでしょうもないことを書くのか。でも文句を言ってもしようがないとか。と日誌には書いています。
 知事はマラソンをしたいと言う。秘書課はつれなく時間がないと言うとか。生活を肉声で書いてあるから読んでいて面白いです。
 そのまんま東氏はホームページでのマニュフェストはきちんとしていました。まともでしたし。読みやすくてなかなかのものでした。
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(まだまだ「動員型」の選挙も根強い)

 ネット選挙の実例でも一方ではあったようです。

戸田 実際に当選しましたし。東国原知事は元タレントですから、そのあたりの演出は得意なのでしょうし。うまかったでしょう。

西村 単なるタレント候補であれば、タレント仲間を読んで選挙運動をしたでしょう。でもかれはそれを一切しませんでした。政策を懸命に宮崎弁で訴えていました。庶民の目線とインターネットも実に上手に活用していました。

 成功事例としてネット選挙をした政治家の1人でしょう。
 今後は知名度も地位もない候補者が、ブログで政策を発表して、市民とのやり取りの仲で、意見を集めて結果当選する。
 アメリカのような状況に日本もなれば政治の世界も変わるでしょうし。その「道具」にひょっとしたらブログはなるかもしれません。

戸田 十分可能性はありますね。今までは手間隙がものすごくかかっていましたし。頭を下げて各地域や業界をまわったり、後援会のパンフを配ったりしましたし。市民に後援会名簿を書いてもらったり。

 それに変わるようなものがインターネットで出来るのであれば、候補者を立てて、実際に勝負するところまで行ければいいですね。

西村 市民運動のレベルで実験してみようと思っています。市民が思いついた政策や事業が広まるかどうか。共感を得ることが出来るかどうか。いろんな社会実験の方法はあろうかと思います。

 それからブログの活用なので実際に政治が変わるかどうか。それが効果があるかどうか。試験をしてみたいなと思います。

 資金も知名度もない候補者が、ブログで政策を発表し、市民とのやりとりのなかで、支持者も資金も集めて当選する。
 アメリカのような状況に日本はなれるのでしょうか?今後注目しています。