東洋町は地方自治のモデルになる

ruiikumi2007-05-18

 4月22日の東洋町長選挙は、高レベル放射性廃棄物最終処分場の文献調査を受け入れるか否かの「住民投票」でありました。結果は反対を表明した沢山保太郎氏が有効票の70%を獲得し圧勝しました。

 翌日から東洋町役場に登庁した沢山新町長は、原子力環境整備機構へ電話と、文書での文献調査取り下げの申し入れ、近隣市町村への挨拶、高知県徳島県知事への表敬訪問を行いました。そして国側は正式に東洋町への高レベル放射性廃棄物最終処分場の文献調査を正式に白紙撤回しました。

 5月20日には、日曜日ですが臨時東洋町議会が開催され、すべての核廃棄物を町内に持ち込ませない趣旨の「核廃棄物拒否条例」が可決成立する予定です。
 「もう反核町長沢山保太郎氏の役目は終わった。」「次は多選知事橋本大二郎氏の対抗馬で県知事選挙に出馬すべき」という声も県民の一部にはあるようです。

 沢山保太郎氏はオンブズマン活動や、室戸市議時代に、行政の不正を追及することをされてきました。自費で「室戸市民新聞」を発刊、市民所帯に配布してこられました。オンブズマンとして高知県庁の情報開示や住民監査請求も何度もされてこられました。

 沢山保太郎氏に「反体制のヒーロー」と見なす人もいるでしょう。しかし5月13日に沢山保太郎氏に自分のコミュニティFMの番組で出演いただいた印象や、5月15日に高知県庁で面談しました。

 「白浜海岸に交流拠点の直販市をつくりたい。道の駅のようなもの。今まではいりいろ障害があり出来なかった。でもそれは取り除いた。住民参加と情報を公開していけばなんとか活路はあるだろう。」

「関西に東洋町にゆかりのある人が数万人います。(現在町の人口は約3000人)。なんらかの協力を求めたい。その方法についてはいろいろ思案中。」と楽しそうに話ていました。

 なんとかなるような気がしてなりません。