映画「選挙」を鑑賞して

ruiikumi2007-07-05

 ドキュメンタリー映画ということですね。前評判の映画でしたので、是非とも見たく行きました。惜しいことにこの種の映画はイオンのシネコンなんぞでは興行にならないようですね。ハリウッド映画ばかりであちらは。

 まさに参議院選挙の真っ最中の日本。2代目、3代目の政治家が横行して日本はどんどん悪い方向へ行っていますね。政治のことを知らない主人公が候補者になり奮闘する様子が描かれていました。

 「政策なんぞ関係ない。」「いかに握手し、挨拶し、頭を下げるかだ。」東大卒の主人公はプライドがまず打ち砕かれる。握手の仕方、手の振り方、笑い方、演説のやりかた(3秒に1度自分の名前を言うだけ。)

 「小泉自民党は改革を進めています。川崎市で改革を進めるのは山内です。」その繰り返しのスピーチ。奥様も大変。ひたすら貞淑にふるまい、夫を立てる妻を演じ続けなければならない。キャリア・ウーマンの経歴が邪魔になるので、当選したら仕事を辞めろと後援会関係者に言われてしまう。

 選挙の歴戦のおばちゃんたちの電話作戦や、口コミ作戦もご披露。「家内です。おっかないといいます。」とかで聴衆のつかみのレクチャーも。

 結局小泉自民党時代の市議の補欠選挙。党の対決でした。落下傘候補者の奮闘振りを描いていますね。「逆風の」今どう戦うのか、見てみたいです。面白い映画でありました。