問題先送りの日中首脳会談

「成果はパンダのレンタルだけ。」「一頭1億円のレンタル料まで支払う必要はあるのか」。国民の不満は高まっているようです。冷凍毒餃子問題。東シナ海のガス開発。チベット問題をめぐる人権問題など国民と世界が注視している問題に何一つ踏み込まなかった。

 自民党の保守派も不満を漏らしている。

 <日中首脳会談>自民保守派に不満の声(毎日新聞

 影響力のある日本と中国が友好関係を維持することは悪いことではない。10年前の江沢民反日教育の権化であり、毛沢東以降の中国を統制する手段で反日教育を徹底した。1989年に天安門事件民主化運動を弾圧。資本主義的手法を導入する手立てで反日教育が役に立ったのでしょう。

 その「成果」は中国のエリート階層の子弟である中国人留学生達の日本や韓国でのチベット問題を考える市民への罵声や暴行に現れている。中国政府は「愛国的行動」と絶賛しているが、異論を認めない中華帝国主義の危険性を世界の人たちが感じたことの意義は物凄く大きい。

 「対話の継続」ということでは良かれとは思う。しかしお互い言いたいことを言うことが真の友好。中国が誤まった愛国主義で国際的な信用を失墜する前に、日本が警告することは大事なことであると思う。福田首相は勇気を持ってもっと踏み込んだ発言をすべきであったと思いますね。