全世界市民は映画ヒロシマ・ナガサキを鑑賞しよう
この映画を2回、テレビで1回、合計3回見ました。ドキュメンタリー映画「ヒロシマ・ナガサキ」(S・オカザキ監督)は見ごたえと説得力のある映画でした。
オカザキ監督は500人の被爆者と面接され、うち14人が出演されています。忌まわしい原爆の惨状と、ご自身の傷や後遺症のことも冷静に語られています。
被害者でありながら「伝染病のように感染するのではないか」と差別され、就職もできず、結婚も制約された大変な日常であることを話されていました。
「死ぬ勇気も必要。わたしは生きる勇気を選択した。」というある被爆者の話は強く印象に残りました。
「わたしたちも70歳を超えている。あと10年もすれば被爆者は少なくなり。国は私たちが死に絶えるのを待っているようです。そうではなく早く対策をしていただきたい。」
原爆投下した空軍兵士や、原爆開発に関わった科学者も淡々と話している。
この映画の優れているのは、被爆者や米軍関係者の証言を丹念に撮影していることと、原爆投下当時の日米のニュースフィルムにより、両国民の意識、戦争指導者の意識を描いていることです。
日本はアジア各国の侵略戦争を繰り返し、そのあげくにアメリカとの開戦となった。アメリカ側は「日本は近代兵器を屈指し戦うが、その精神は我々と異なり2000年前のようだ。」と駐日大使が話していました。
現在の核保有国はアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の国連常任理事国とともに、インド、パキスタン、イスラエル、イラン、北朝鮮と言われ拡大しています。
核戦争の現実味がある現在であること、世界各国の市民は「ヒロシマ・ナガサキ」を見ることは必要です。
昨日高知市の城西中学と潮江中学の生徒たちが鑑賞しました。あまりの被爆の悲惨さに泣き出す生徒もいたようです。「事実から目をそむけないでほしい」と主催者は訴えていました。
昨日数百人を超える市民が「ヒロシマ・ナガサキ」を鑑賞しました。この映画は全世界の市民が見るべき映画です。見た上で核をどうするのかを冷静に議論すべきです。
主催者の原発さよならネットワーク高知のみなさんありがとうございました。