文化大革命を総括しない中国

ruiikumi2006-05-28

 1966年の5月頃でしたか、中国の文化大革命が始まりました。毛沢東紅衛兵という青少年学生を動員して全土で文化と経済の徹底した破壊活動をしました。死者や不明者は一説に1000万人とも言われています。あれからもう40年経過しました。

 その波は田舎の中学生にも波及していました。農協会館での日中友好協会でのイベントに参加し、文化大革命の映画も見て触発されていました。トラックの荷台に青少年が満載状態に乗り合わせ、田舎へ農業しに下放していく映画でした。

 20年後、はじめて訪れた国が中国。76年に文化大革命は終焉していました。あまりの貧しさに仰天しました。そして1989年の天安門事件が起こり、人民学生を当局は弾圧しました。

 今や中国は政治的自由はなく、経済発展をしています。社会矛盾は拡大し、共産主義国でありながら失業者や経済格差がどんどん出ています。結局政府は排外主義に奔走、反日運動に市民を扇動しています。

 あの文化大革命はなんだったのか。自分の勝手な中国びいきの思いいれがことごとく裏切られてきました。中国人の本音を聞いてみたいものです。

中国は日本には「歴史問題」を執拗に追及するくせに、この文化大革命の「総括」はどうなっているのでしょうか?毛沢東の誤りをきちんと総括できていません。つまり「スターリン批判」なしに経済重視政策をし、覇権主義になっています。実に「危険な」隣国です。台湾を見習って1日もはやく「民主化」していただきたいものです。